TAISYA DESIGN【BLOG】

TAISYA DESIGN管理者のブログです。
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まちのとの関わり方をテーマにした物語

以前大社であったイベントの会議でお世話になった演出家の人が「ここで田中罠を躍らせたい」と必死に訴えられたことがあります。

田中罠といわれて勉強不足な私の頭に浮かぶイメージは
『たそがれ清平』や『メゾンデヒミコ』に出演している俳優さんでしかなく、どうしてここでそんな俳優さんの踊りが見たいのかと不思議に思い、
調べてみると「舞踏家:田中罠」と山ほど情報が出てきます。

なるほどと相当すごい人のようだと思いながら調べを進めると
「『鉄コン筋クリート』にて声優に挑戦」と書いてあるではないですか。

この『鉄コン筋クリート』を描いた漫画家:松本大洋が、私の学生のころに出版した『ゼロ』はいまでも大好きな作品で思い出深いものです。でもその後に出た『鉄コン筋クリート』は連載が始まったころに一度読んだのですが、当時の私にはおもしさが理解できず、途中で読むのをやめたのを思い出しました。

そんな昔に好きな漫画家でありながら「おもしろくない」とレッテルを貼った作品がアニメ化され、それに堅物の演出家が推薦する舞踏家がはじめて声優に挑戦する。

なんだかワクワクして話のタネにレンタル屋にビデオを借りに行くと、
ビデオパッケージに並ぶ参加声優は売り出し中の有名女優やジャニーズ系の歌手などが並んでいて、それだけで「やっぱりだめじゃないか」という予感が。

まあ何事も勉強と騙されたつもりで見ることにしましたが、これがまあグイグイと引き込まれる。映像美やスピード感もさることながら、出てくる台詞がいちいち胸に刺さります。

なかでも田中罠が声を担当するヤクザが吐き捨てる「みんなひとごとさ。このまちは俺の都合なんておかまいなしに変化していく」という台詞にはドスンと体重が乗っていてもうしびれました。

再開発という波に飲まれ、変貌を遂げようとする町を舞台に、それぞれの人々の想いと町への愛情が交錯する物語。実際に町に関わっている人、変化する町に関心のある人はぜひご覧いただきたい作品です。




この電話帳のようなコミックは映画化を記念して出版されたもの

あそびのこと | permalink | - | -

池ちゃんからの手紙




毎月、月半ばになると広島からハガキが届きます。
差出人は池ちゃん。

素敵な絵ハガキのバックに書いてある絵は、季節を感じることのできる風物が描かれ、手前に並ぶ文章は繊細かつリズミカル。

書いてあることは池ちゃんが暮らしの中でふと気づいたことから何かを悟り、人間が社会で暮らしていく上で大事だと思うことをまとめてある
まるで聖人からの手紙です。


池ちゃんにあったのは約2年前。

いつもお世話になっているプロデューサーに誘われて広島の厳島神社のコンサートイベントに出向いたときでした。
公演の後、食事をしようということになり、プロデューサーはおもむろに電話を掛けて「どーも。今終わりました。ハイ、ハイ」と言って電話を切ると「おもしろい人が来ますから行きましょう」とニッコリ。
このプロデューサーはとてつもないネットワークを持っており、大体このパターンで登場する人はトンでのない大物か常識ではくくれない人。
「どんな人ですか」と聞いても「まあいろいろ勉強ですから」とニコニコするだけ。
嫌な予感と共に向かったところは広島市でも繁華街の高級クラブでした。
エレベーターの前で黒服さんが「こちらでお待ちです」とお辞儀をされた瞬間、頭の中で鳴り響いたのは広島の古い悪しきイメージでもある『仁義なき戦い』テーマ曲。

店に通されてキョロキョロしていると、他に誰もいない一番奥の間仕切りの向こうで声がする。そういうVIPルームみたいなところにはだいたい綺麗なお姉さんと座る眼光鋭い、ひとりバブル時代のような人がいるもの。
その手前で横に曲がって欲しい期待虚しく、黒服さんはまっすぐそこへ向かっていく。
間仕切りを超えるとイメージどおりの光景が目の前にあり、その「ひとりバブル時代」が池ちゃんでした。

私が緊張している(怯えているといった方がよい)と見抜くと
私の差し出す名刺に、右手に持った名刺を引っ込めながら左手の名刺入れを差し出す池ちゃん。
私がどうしようかと2秒くらい固まっていると「硬いなー、こういうときには『それは名刺入れです』って突っ込みを入れて欲しいんだけど」と豪快に笑う。
「何でも注文しなさい」と値段の書いてないメニューを渡され、となりに座っているプロデューサーが注文するのを待って「同じものを」と頼むと、何だか高そうなステーキがやってまいりました。
私が食べようと箸を持つ度に私の皿からヒョイヒョイと肉を手でつまんで食べる池ちゃん。
「硬いなー、こういうときには手をパチンと叩くとか突っ込みを入れないと」とまた豪快に笑う。


そんな衝撃的な出会いから
出雲に帰って一ヶ月も経たないうちにきれいな絵ハガキが届くようになりました。
最初は誰だろうと差出人を見ると広島で池ちゃんにもらった名刺の名前カが書いてある。
最初は何かの間違いで送られていると思っていましたが、もう2年以上も続いて届いていて、今ではバカ高い年間購読料を請求されるのではないかとビクビクしながら毎月楽しみにしています。
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言葉の定義

仕事で新しいクライアントさんとお話しするときにまず行う作業があります。
それは相手の「言葉の定義」を探ることです。
言葉の定義というのは人まちまちで、例えばパンフレットを作るとき、「明るい感じにしてください」といわれても、私の感じる「明るい感じ」とそのクライアントさんの感じる「明るい感じ」がぴったりと合うことはまずなく、そこには必ず「定義のずれ」が生じています。
そこをまず確認しないとこちらが良いと思ってしたことでも、クライアントさんにとっては見当違いで価値のないものが出来上がってしまうことが多いのです。

最近町ではんらんしている言葉にも同じようにズレがあるのではないかと感じるようになりました。
「豊かなくらし」、「幸福」「文化」「伝統」などなど。
何をもってそれらの言葉を定義するかはこれもまた人まちまちです。
一口に「豊か」といっても、お金があれば「豊か」と感じる人もいれば、お金はなくとも時間がゆったりしていることを「豊か」と思う人もいる。
目標が「豊かなくらし」であれば、まず何を持って「豊か」というのかを定義しないといけません。

以前わが町でも偉い人といわれる人に「俺は駅前をきれいにしてやった」と胸を張って言われ、しばし悩んだことがありました。その人の感覚にとっては「きれいで、立派になった」かもしれませんが、私はそう感じることがいまだにできないのです。

確かに莫大なお金をかけ大手術をして整理され、スペースは広がって視覚的には整理されたかもしれません。
でも妙なものやそれっぽく似せたのニセモノが点在し、アウトラインだけ整えるために新しいものをはっ付けたものがはたして本当に「きれい」なのか。

その人の「きれい」という感覚だけでも混乱するのに
増してや「本物の伝統文化の香る豊かな町」なんていわれたら、もう何が何だかわかりません。
まあ胸を張って豪語される実績から察しますに、将来は「ペラペラに薄いもの」が点在する町に住まなければならないのではないかと思っておりますが、そんな未来はちょっと寒いので、自分なりに何かできないかと考え中でございます。

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ご無沙汰しております。

えらく長い間このブログを放置しておりました。
昨年来長く暗いトンネルに突入し
(今もトンネル内にいることは間違いありませんが)
みなさんにお知らせしたい情報や事柄が多々ありましたが、
見ていただけるような文章を書く気概がなく、逃亡しておりました。

その間にも地元にある出雲大社は60年に一度の遷宮を迎えられ、
訪れたい人や関心のある方に地元ならではの情報を差し上げたいと
思いながらこの体たらく。
遅くはなりましたがこのブログを読んでいただける皆さんに多少なりとも
お役に立つ情報をと思い、めっぽう硬く、沈まないキーボードをたたいております。
どうかご容赦を。

さて、春以来新聞などで話題になっております出雲大社の遷宮に伴うご本殿の特別拝観ついては、次回公開が8月1日から8月17日となっています。
日程によっては祭事などがあり、公開される時間は常に同じではありませんので、お越しの際には出雲大社のウェブサイトをチェックしてからお見えになることをおすすめします。

出雲大社ウェブページ
http://www.izumooyashiro.or.jp/

特に注意事項としてドレスコード(服装規定)があり、友人が何人かこのことを知らず軽装で挑んでご本殿を目の前にして到達できないという事態も発生しておりますので、ご注意を。
また次回公開は8月と暑い時期の上、夏休みで多くの人出が予想されます。
待ち時間が長くなることも考えられますので、水分補給や熱中対策などの準備をされた方がよいかもしれません。

ともあれ60年に一度しかない遷宮、ご本殿公開ですので、
ぜひとも足をお運びください。
良い旅になることを心からお祈りしております。

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今秋一番注目するイベント

ぼやっとテレビを眺めていると、
F1グランプリの番組オープニングが流れていて、
「来週の30日が日本グランプリじゃないの?」とよく見れば、どうやら日本グランプリを盛り上げるためのプロモーション番組。
往年のF1ドライバー中島悟氏がヨーロッパのレース場を訪れ、今期成績の芳しくないホンダチームを励ますという内容でした。

ご存知の方も多いと思いますが、今年のF1日本グランプリは実に1977年以来30年ぶりに静岡県の富士スピードウェイで開催され、1987年より2006年の昨年まで三重県の鈴鹿サーキットで長きに渡って開催されていた開催地が変更になるという大きな節目の年でもあります。
グランプリ自体は来年つづけて富士スピードウェイで開催され、その後鈴鹿サーキットと一年ごとに交互開催となることが先日発表されましたが、この開催地が変更になることで大きな物議が起きているようです。

問題は富士スピードウェイへの交通アクセスにあるようで、鈴鹿のようにサーキット近くまで鉄道が通っておらず、道路交通も国内の主要レースのときでも大渋滞が起きるなど、何かと不安視されています。
この問題を解決すべく主催者側が準備しているのが『チケット&ライド』というシャトルバスを用いたシステムらしいのですが、それでは来場者の自由行動範囲が狭まるために開催地である地元にお金が落ちないのではないかと不安の声もあったりします。(下線部分をクリックすると毎日新聞の記事にジャンプします)

私の注目するのはこの部分。
潤滑に訪れるお客さんを循環させるために道路交通の動脈を作り、ドアtoドアにしたがために地元民への恩恵が薄れていく状況。
ずれは多少ありますが、どこかで聞いた話です。

地元の人たちはグランプリを誘致、成功させるためにいろいろと協力をしている。
この先も永年グランプリを開催したい主催者はこの問題を放置すると地元に不満が溜まり、この先のグランプリの運営協力、延いては開催も危ぶまれる。
もしこの問題を日本のトップ企業が集う主催者が解決しようとすれば、すばらしいアイデアを盛り込んだ日本最先端の手法が生まれる可能性があるのではないか。

高度成長期以来、モータリゼーションへの移行によって起きた観光地の様々な問題や歪。それを打破するヒントを自動車レースの最高峰であるF1が生んでくれることを期待しています。
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気がつけば秋

9月に入って突然秋らしくなってまいりました。
先日まで「暑い」「暑い」と汗をかいていたのが嘘のように朝晩は肌寒く感じることもある今日この頃、みなさまも悪い風邪など貰われませんよう、どうかお体だけはご自愛ください。

このブログを放置すること約2ヶ月。
「いい加減に更新するように」とか「ブログはお変わりありませんか」とか
御叱りを頂いておりますので、少しずつ大社の街の日常やさまざまな取り組み、こぼれ話などを綴っていきたいと思います。

さて、この秋、神在月まで大社では多くの催しが目白押しとなっております。なかでも9月15日から17日の3連休は様々な文化イベントが行われます。


1、万作・狂言十八選
出雲大社の境内にて狂言の舞台が行われます。
この公演を企画されているSAPのプロデューサーが書く独特な感性のブログも必見です。

2、しまね映画塾2007in大社
出雲市出身の映画監督:錦織良成氏を塾長としたワークショップ形映画塾。

3、写真家と音楽家
国指定重要文化財である旧JR大社駅舎で行われる写真とコンサートのコラボイベント

残念ながら1、2はチケット販売終了や事前申し込みのため、飛び込み参加はできませんが、3の「写真家と音楽家」については14日(土)、15日(日)のコンサートチケットがまだ若干残っているようです。

普段この駅舎は昼間一般公開されていますが、夜間に構内に入ることはできず、
構内ある素敵なシャンデリアは、夜間イベントが行われているときしかそのやわらかな光が灯っているところを見ることができません。
この明かりのもとで繰り広げられる素敵な写真と音楽の融合は、普段のピンと張り詰めた空気の駅舎とはまた違った表情に変貌させること間違いなしです。
この貴重な機会にどうぞ足をお運びください。

いろいろと書きましたが、この秋も大社へお越しのみなさま。
どうか行き帰りの道中お気をつけて。楽しい旅になることをお祈りしております。


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ちょっと恐い話

やっと梅雨らしくなり、ここのところ鬱陶しい雨が降り続いております。
もう気がつけば7月で、もう3週間もすれば夏休み。
夏といえば季節柄、恐い話と無理矢理つなげます。

以前ある地域情報発信のウェブサイトの立ち上げに関わったとき、
「恐い話」のコンテンツを盛り込んではどうかと提案したことがあります。
最近は都市伝説という形のものが横行しておりますが、
ちょっと前の時代のものはその地域の歴史や文化をバックボーンとするものが多く、
そのことで信憑性を増幅させていているものもあり、
地域文化を学ぶという高い敷居をまたぐ切欠として、
ウェブサイトでも高いヒット数を稼ぐ「恐い話」というコンテンツは
格好の材料だと考えたからです。

私のウェブサイトへの提案はかなうことなく、それこそ幽霊のごとく消えてなくなりましたが、折角時間を使って調べたので、折を見ながら少しずつ紹介します。

今回はネットを媒介するという共通点を持ちながら広まる「地域性の高い話」と、
「土地はあまり関係のないフランチャイズ的な話」という対照的な2例です。

『ことりばこ』
http://blog.livedoor.jp/hako888/
出雲地方の山間が舞台と思われる話。話としては非常に新しいのですが、いにしえからつたわる秘密の儀式をテーマとしています。地域の秘密やタブーを背景にしているので、ただ怖いだけでなく土地の歴史や陰の部分に対する興味をそそります。
(ただ現代の話すぎて地域のデリケートな問題も含んでいますのでご注意ください)

『一人かくれんぼ』
http://www32.atwiki.jp/kakurenbo/pages/12.html
現在もインターネットを通じて検証が盛んに行われている「ネオこっくりさん」のような話。
地域性は薄いのですが、ネットを媒介して広まりつつあるこの話は、実験をオンタイムでネット中継したり、「一人かくれんぼ」のやり方がどの地域で生まれたものか検証されています。
(名前に似合わず非常に危険なあそびという意見もありますので、
実際にやってみたい人はよく調べた上、自己責任で)


話の真贋は何ともいえませんが、
昔聞いたことのある身近にある恐い話を検証してみるのも楽しいものです。
地域の新たな側面を知る糸口になればと思います。
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巨大人工物


少し前から本屋でちょっと変わった写真集を見かけるようにな
りました。
高速道路インターチェンジやパイプむき出しの工場、巨大な建
造物、廃墟などの写真集です。
好きな人は好きなのでしょうが、嫌いな人はその魅力が全くわ
からない写真集です。

@巨大な構造物や建築物のサイト

『立体交差中心』

もうタイトルから剛速球なサイトですが、立体交差や工場のきれいな写真がたくさんあります。

『ARCHITECTURAL MAP』

「巨大」というよりさまざまな建築物を網羅したサイトです。
わが町、大社の建築物もいくつか載っています。



実は私、そういったものがかなり好きな方で、
趣味で撮っている建築物の写真は、建造物がなるべくデカく感
じられるように下から煽って撮る始末。
(撮影のときには半分以上無意識)

今話題の世界遺産は巨大建造物も多く、古来より人は「巨大な
もの」を崇めたり、神や仏への捧げものとしてきた歴史があり
ます。

巨大建造物といえば、出雲大社は昔48メートルもある巨大神殿だったといわれていますが、私の生まれたところは大社町でも『修理免(しゅうりめん)』という地区。

この地区は文字通り「修理すると免ずる」つまり、「出雲大社
の修理に参加すると税を免ずる(勘弁してもらえる)」ということから
その名が付いたといわれている地区です。

自分の撮り貯めた写真を見直すと、巨大なものに引かれるDNA
は確かに受け継がれているのかもしれません。






廃墟についてのお話はまた今度。
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勝手に観光協会


先日お世話になっている大阪の友人から
「みうらじゅんが好きでしたよね、このサイト知ってますか?」と
わざわざメールをいただきました。

『みうらじゅん&安斎肇の勝手に観光協会』
http://www.discberry.com/kanko.html

開いてみると案の定、また妙な角度で地域を眺めた楽しいサイト。
我が地元島根はまだアップされていませんが、
石見銀山の世界遺産登録も決まって観光の話題も盛り上がる中、
どんな材料を拾ってもらったのか今から楽しみです。
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またいつか






少し寂しくなるけれど またいつか。
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